Twitchで配信がカクつく問題について(配信者視点)
今回のお話はTwitchの配信がカクつく原因を調べた話です。
まず何があったの?
事の発端は配信中にOBSがレッドマーク(ちゃんと映像が送れてねえよ!)を出して送る映像がドロップしまくったところからです。
OBSの下段には配信しているビットレート数の他にドロップしたフレームを表示することができるんですが、最近やたらドロップフレームが増えていて何かがおかしくなっていると気付きました。
要するにカクつく(フレームがドロップするため60fpsの映像が30を割るレベルになってしまう・なんなら全てのフレームが送れなくなることがある)ということです。
リリオさんの本来の環境は?
実数値では上り600Mbps、下り800Mbpsほどです。(GoogleのSpeedtest)
何を検証したの?
・ゲートウェイとPCの間のケーブルが悪いのか?
▶Cat6aからCat7に変えたものの効果なし
・イーサネットハブが邪魔しているの?(ネットケーブルを分岐させるやつ)
▶直接ゲートウェイから繋げてみたものの効果なし
・Wi-fiとかのノイズとか?
▶Wi-fiを消しても効果なし
・ゲートウェイが古いからダメなのか?
▶ゲートウェイを最新のものに交換したが効果なし
・配信のレートが高すぎる(4500~6000kbps)からダメなの?
▶後述します。
・OBSのバージョンが悪いのか?
▶旧バージョンにしても試験版(24.0)にしても効果なし
・Twitchの低遅延モードをオフにするのは?
▶効果があったように感じたものの結局効果なし
何が問題なのか?
ここまで色々やってきましたがほぼ全て効果なしでした。
配信のレートについては、試験版にアンステーブルイベント(フレームがドロップしすぎたときなど)のときにビットレートを自動で下げるという機能があるのでそちらを利用してみたところ、なんと1000kbps以下で微妙に安定するという嬉しいんだか嬉しくないんだかわからないことになってしまいました。
結局最初安定はしたものの、ベータ版のため途中でバグって1フレームも送れなくなってしまいました。
今までの問題がなかった状況は、時間が昼間・深夜(1時以降)のときに発生しなかったということです。
もうおわかりですね。
TwitchはIPv4にしか対応していない
なんとTwitchはIPv6に対応していません。なので、混み合う時間帯になると激重になるのです。私の環境はNTT回線ではないため、混み合うレベルではないと思っていたのですが…
IPv4とIPv6って何が違うの?
本当に詳しいことはぜひ調べてほしいのですが、簡単に言うと一般道と高速道路のようなものです。信号があるかないかみたいな。
ただ高速道路といっても、めったに事故は起きないので混み合うことはありません。
普段は大丈夫なのですが、受け入れ量が少ないために混雑しやすい様です。
じゃあどうすれば解決するのでしょうか。
TwitchにIPv6の対応をしてもらうか、すでに対応しているMixerやYouTubeに移動するかを検討しなくてはなりません。
もしくは、(やりたくはありませんが)プロバイダを変えることでも解決できる可能性があります。
〆
YouTubeでは本来混雑する時間帯に快適に配信できる(なんなら16Mbpsで送ることも出来ます。)ので、やはりここを改善してもらわねばならないのかもしれません。
Twitchは非常にメジャーな、かつ高画質に配信できるサービスなので、早急にIPv6に対応してもらいたいものです。
追記:Twitchに一応メッセージを送ってみました。
一応英語で要望は送ったけど多分IPv6に対応することはあと数年ないと思うんだ。@TwitchJP さんにも伝わってくれ…
— リリオ (@ririo08) August 29, 2019
是非TwitchをIPv6に対応してほしいです。 pic.twitter.com/hR9eGGL3yn
どのような返信が来るかはなんとなく予想が付きますが、一応そういう意見があるということが伝わってくれればいいなという事で。
なにか解決策があれば是非教えてください…